はこにわ

敷地は最寄りの小学校から200mほどの距離にある。この辺りには放課後の子供たちが立ち寄れる、習い事の教室が点在している。施主の家では書道教室を開いており、子供から大人まで、幅広い年代の生徒を教えている。今までは住居部分を教室として開放していたが、建て替えにあたり、将来はテナントとしても貸し出せるように、独立した教室をつくり、かつ住居部分から行き来しやすい建築が求められた。敷地は角地で、道路に接する2辺は坂道となっている。元々の敷地は全体を平らに造成し、入口は1か所であったが、敷地の周りのレベル差を使い、教室への入口と住居への入口を分けることにした。元々は1つだった庭は分節した。それぞれの居室に特性が出てきたことから、居室の使い方に合わせて様々な庭が生まれるのは都合が良いと考えた。小さな造成による、人の手で耕していくような建築の在り方を目指している。

アーキテクツ・オブ・ザ・イヤー2025